問題意識は成長に欠かせない

人材育成研修は受講者の社歴に応じて内容を変える必要があります。では若手社員を対象とした人材育成研修では、どのような研修目標を掲げれば良いのでしょうか。それは任せられた仕事に問題意識を持つことを通じて、自ら考えて自ら行動できる社員を育成することです。若手社員のころは上司から任せられた仕事を遂行するだけで精一杯になってしまいがちです。たとえ正確な仕事ができたとしても「このやり方で本当に良かったのか?」「別のやり方をしたら、どんな結果になっていたのか?」という問題意識を持つことの重要性をレクチャーしましょう。一歩引いて考えることが習慣化されれば、その問題意識を持つ姿勢が若手社員の成長に大きな影響を及ぼすからです。

受動から能動への転換

受講者に問題意識を持つことの重要性を伝えたら、次は自ら考えて自ら行動できる社員へレベルアップさせていきましょう。学生時代は静かに授業を受け、真面目に出席し続けることで高評価を得ることができました。そのため若手社員の中には社会人になっても受動的な姿勢で仕事に取り組む人材が見受けられます。しかしグローバル化が進む近年のビジネスシーンでは、これまで以上に積極性が求められているのです。研修ではこのような時代背景を伝えたうえで、受動的な姿勢から能動的な姿勢へ転換させていきましょう。能動的な姿勢に転換させるには、任された仕事の意味を自分なりに考えてプラスアルファの工夫をすることの重要性をレクチャーしなければなりません。若手社員といえども「企業を成長させる推進者の1人」だという意識を研修で植えつけましょう。